高山市大新町に2022年3月にオープンしたフランス料理の「NIM(ニム)」。オープンして1年ちょっとですが、ゴ・エ・ミヨ2023で、3トックを獲得した実力店です。
宮川朝市が行われる場所より少し北の位置にあります。
築130年の大きな蔵をリノベーション。高山の町並みに相応しい重厚感たっぷりの外観と、クールでモダンなインテリアで、特別感を感じられます。
1階にキッチンと個室があり、内階段をあがった2階にテーブル席があります。
ディナーで11,000円のコース
アミューズ
ネギ坊主とエシャロットのソースをかけた揚げパン。トリュフが上品に香り、浅葱の辛味がいいアクセントになって、一品目から美味しくて期待しちゃいます。
冷前菜1品目
アスパラとチョウザメに、クリームとキャビアがのせてあります。チョウザメは初体験ですが、弾力があって旨みが濃厚!全素材合わせて、重層的な味を楽しめます。
自家製パン
炒ったエゴマを練り込んだ自家製パン。焦がしバターを塗っていただきます。香ばしいパンもぬかりなく美味しい!
冷前菜2品目
まずはトマト水。一般的なトマトジュースとは違い、透き通っています。トマトの旨みだけを液体したようなクリアな味。トマトと甲殻類のムースの上には、トマトのスポンジ、バジル、アマランサスがのっています。めちゃくちゃ美味しいトマトづくしの逸品です。
温前菜
スナップエンドウなどの豆類、紋甲イカ、自家製イカスミのパスタ。イカの旨みたっぷりなソースが絶品で、豆の甘さも引き立ちます。
魚料理
半生のヒラマサを松で燻して香りづけ。付け合せは、蒸したキャベツと、キャベツを日本酒につけて干したもの。高山の高根地区名物である「すな」という乳酸発酵の漬物を使ったクリームのソースが、ほどよい酸味で絶品です。ヒラマサもしっとり柔らか〜。
メイン
飛騨牛のステーキをコニャックと牛だしのソースで。赤身なのでムニムニ食感で、火入れ具合もバッチリです。飛騨牛の煮込みは濃厚でホロホロ。新鮮で柔らかい朝採れのごぼうなど、付け合せの野菜にもこだわりを感じます。
口直し
飛騨のモッツァレラチーズの燻製とかりんのジャム。お肉のあとでさっぱりしました。
デザート
いちご、アイス、メレンゲ、クリームを一緒にいただきます。飛騨山椒がいいアクセントになっていて、どれだけでも食べれそう。
お茶菓子と食後のドリンク
はちみつの味がするという花、オレンジの砂糖漬け、クルミがのったチョコレート。そして、こだわり焙煎のコーヒー。
ワイン
グラスワインも、季節と料理に合わせて。ソムリエールが良いセレクトしてくれました。
わざわざ訪れる価値のあるフレンチ
どの料理も、一口食べると美味しさがほとばしり、うっとりとしてしまうほどでした。
飛騨高山の食材を中心に、その旨みが最大限に引き出されています。
オリジナリティー溢れる料理法や食材の組み合わせも、全てがマッチしていて、新しい味わいを楽しむことができました。
シェフは高山のご出身かと思いきや、なんと東京の方だそう。東京の名店やフランスの三ツ星レストランなどで研鑽を積まれて独立。飛騨の食材やこの物件に惹かれて、ここでオープンされたそうです。岐阜県に来てくれて嬉しい限りです!
店内はクールで高級感あふれる雰囲気ですが、ホール担当のソムリエールの丁寧かつ気さくな会話が、緊張をほぐして安心感を与えてくれます。
ランチもディナーもコースのみの完全予約制。高山観光のついでの立ち寄る場所ではなく、わざわざ訪れる価値のあるお店です。
Shop Info
オススメ度 | ★★★★★(満点) |
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店名 | NIM(ニム) |
住所 | 岐阜県高山市大新町1-39-3 【Map】 |
営業時間 | 11:00~15:00(L.O.13:00) 17:30~21:00(L.O.19:30) |
定休日 | 火曜日、第1・3水曜日 |
支払額 | 約13,500円(ドリンク込で)/一人あたり |
食べログ | https://tabelog.com/gifu/A2104/A210401/21021102/ |
URL | https://www.nim-hidatakayama.com/ |
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